あきべえの、
(^-^)なコラム日記!'2000

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ただ者ではないイングリッシュ・ブレクファスト

我が研究グループの“伝統”は朝飯にあります。これは毎年1・2回、みんなでイングリッシュ・ブレクファスト(English Breakfast)を食べて“研究に不可欠な脳内エネルギーを蓄積しよう”という試みです。

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<写真:盛りだくさんのイングリッシュ・ブレクファスト>

トースト、目玉焼き[いり卵]、ソーセージ、ベーコン、ビーンズ、焼きトマト・・・と盛りだくさんのイングリッシュ・ブレクファストは「観光客のために開発されたのではないか?」と思われるほどイギリス人は普段食べません。【イングリッシュ・ブレクファスト】=【ホテル、B&B、空港で食べる料理】という公式が僕の中で出来上がっているほどです。

では普段どんな朝食を食べるかというと、ライバルであるはずのヨーロッパ大陸での朝食(Continental Breakfast と呼ばれるトースト&コーンフレーク)を食べます。僕が前住んでいた寮でも普段はコンチネンタル・ブレクファストです。経費を浮かせるためだけかもしれませんが・・・

しかしいかに食に無頓着であるといわれるイギリス人でも飽きる事があるようで、たまにイングリッシュ・ブレクファストを食べるようです。僕の寮でも学年末試験の期間中だけはイングリッシュ・ブレクファストが出ます。(もしかするとこれは「大英帝国はすごいんだ」と大陸との差別化を図る無意識の行動かもしれませんね。)このただでさえヘビーな朝食に、さらにチップス(棒状のフレンチフライ)を付け加えて食べるのが、我が研究室でのみ伝統の Power Breakfast です。

宿敵フランスで発明されたフレンチフライも18世紀頃にイギリスに渡ってきて改名されると、イギリス人の大好物へと昇進。「イギリス人の好物は?」と聞かれると必ずチップス(ビールという説も)という答えが帰ってきます。僕の同僚などはお昼ご飯をチップスだけで済ませたりもします。

が、さすがに朝からチップスを食べる人は珍しいようで、4年前のパワー・ブレクファストで行ったバス停の食堂では「10時前はチップスはやらない」と断られました。「チップスをやらないなんて怠慢だ。つぶれるぞ。」と言っていたら本当につぶれました。

それ以来もっと融通の効く個人経営の店で食べるようになり、きちんと前日に「朝9時からチップスを注文するよ」とお店のオーナーに警告するようになりました。そうすれば「言ってくれてありがとう。用意しておくわ。」ということになり、効率的だからです。

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<写真:パワー・ブレクファストをほおばるグループ面々>

以前の話ですが、パワー・ブレクファストを来週に控え、どうしても欠席したくない指導教官。苦し紛れに「次回のチュートリアル(小授業)だが、とっても大事な用事がある」と言ってキャンセルしてしまったそうです。学生達はその“大事な用事”がいったい何なのかは気にもとめず手放しで喜んだのは言うまでもありませんが、なんとその学生の一人がパワー・ブレクファストの最中に食堂に入ってきたそうです!!この事件は瞬く間に全学年に知れ渡り、指導教官にとっては地獄のようなパワー・ブレクファストとなりました。いつも災難を招くかわいそうな指導教官です。

今回は夏休み中だったのでチュートリアルはないですし、僕にとっても(めーさんが旅行中で)ひもじい思いをしていた時だったので天国のような朝食を食べる事ができました。みんなが Tea を飲む中、僕だけがオレンジジュースを飲んでいたのがなんとなくおかしかったです。もちろんその日はお腹がいっぱいで実験どころではありませんでした。(_ _)Zzz
 

あきべえ


◆あきべえのお気に入り名言◆
愚か者は幸福がどこか遠い所にあると思い込んでいる。利口者は幸福を足もとに育てる。ジェームズ・オッペンハイム
◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:スポンサーとのミーティングがやっと終わり、一段落。
めーさん:あきべえの妻。ホームページを作ろうと計画中。
恵花(あやか):もう2歳。歌を歌うようになる。
ダーラム:小さな大学街。新学期が始まり、活気付いてきました。


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