あきべえの、
(^-^)なコラム日記!'2000

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イギリス教育の多様性

先月のめーさん両親の訪英に続き、僕の弟が1週間ほど遊びに来ました。

弟はひとことで言うと

“中3で渡英したのに『自分には日本の教育システムが合う』と早稲田本庄高校に入学、早稲田大学の交換留学で1年間渡米、今年から東大大学院で英語教育について勉強をし、英語は僕よりはるかにうまい。しかも『あきべえとはぜんぜん違って、キアヌ・リーブスに似てる(めーさん論)』”らしい・・・(;_;)

こんな弟も(兄に似て)とぼけた人で、いきなりヒースロー空港から「地下鉄の乗り方が分からない!」とSOSの電話をかけてきたと思ったら、「観光バスに乗ったけどガイドさんの英語が分からなかったぞ。みんなBBCイングリッシュ話してるわけじゃないんだな!」とカルチャーショックを受けていました。

***

<写真:僕と違ってかっこいい(?)弟>

しかし英語教育の勉強をしているだけあって、小学校英語カリキュラム導入に関しての持論があり、新聞に投稿して2回ほど載ったことがあるとか。彼いわく、

「確かに共通語として一般的に受け入れられている英語を学ぶ有効性は認めるけど、みんなに忘れないで欲しいことは、“言語には経済的、政治的、文化的な要素が付随される”ということ。つまり、英語を使うだけでアメリカ人やイギリス人に文化的言語的な特権をあたえ、国際舞台でのハンディキャップを自ら背負っていることを自覚して欲しい。(略) 型にはまった『英語だけ』教育でなく、小学生の時点で第2外国語を選択性にして、多様性を身につけた方が良いのでは?」とのこと。

外国語がしゃべれる人が一番少なさそうなイギリスを引合いに出すのは気が引けますが、こちらの教育の特徴は『選択性』だと思っています。高校入学の段階で“自分の専門分野”となる3教科を選ばねばならず、結果的に、将来何になりたいかなど若い時に考えさせるようなシステムになっています。国民意識や法律などの要因もあるとは思いますが、イギリス人の方が日本人に比べて(単にませているというだけでなく)成人になるのが早いのはこの『教育の選択性』に帰する部分も多いと思います。

ウィリアム王子がセントアンドリュース大学にすぐ入学しないで1年間オーストラリアで1人旅行をするのと同様、多くの高校生が卒業後(GAP Year と呼ばれる)1年間を“自分で選択して”、旅行・留学・仕事・軍隊などに費やす事も『多様性』を育てる好例ではないでしょうか?日本でも中学生ぐらいの時点で第2外国語を選択性などにすると「みんなと一緒じゃなくてもいいんだ」ということを子ども(&親!?)に教える良いチャンスになるかもしれませんね。

***

<写真:教育論争に疲れて寝る恵花>

弟がエジンバラ祭に行ったときの話ですが、道で数多くのパフォーマンス(street performance)が繰り広げられる中、一番人だかりができている所に行くと、なんとそれは日本人によるものだったそうです。

「たどたどしい英語で『れでぃーすあんどじぇんとるめん!』とか言って、おもいっきり日本のお笑いギャグを連発していただけだど、これがなぜか受けてた!“東洋人が馬鹿なことやってる”というのでも同情の笑いでもなく、とにかく本当に受けていたんだ!感動したよ!やっぱり英語がうまけりゃ良いってものじゃないんだな。頑張って伝えようとすれば伝わるんだ!」と鼻息荒く話してくれました。

エジンバラでも観光バスに乗り、帰りにロンドンで(3回も!)観光バスに乗り「やっとイギリス人が何言ってるのかわかるようになってきたぞ!一度券を買うと24時間乗り放題だし、なかなか英語の勉強に良いぞ。」と満足して日本に帰っていきました。

勘違いして1日早く空港に行くというおちも付けて・・・(おかげで次の日も観光バスに乗れたとか)
 

あきべえ


◆めっせーじ◆
(^-^)な英語!のページiモード版ができました。今までに紹介した単語が検索できますよ!昨日からめーさんが旅行中なのでホームページを充実させようと企んでいます。

◆あきべえのお気に入り名言◆
自分を愛することを学び、隣人を愛することに生きる
◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:人は何日食べずに生きていられるかを実験中。
めーさん:あきべえのコック!?ただいまマルタ島に旅行中。
恵花(あやか):もうすぐ2歳。ままと一緒に日光浴中。
ダーラム:小さな大学街。オイル危機のせいでパンが売っていない!?


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