あきべえの、
(^-^)なコラム日記!'2000

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ダーラム卒業式の裏話!?

<写真:ローブをはおり、卒業式にのぞむ学生ら>

先週は小さなダーラムの街が卒業生のお父様&お母様(mummy & daddy)、そして彼らのマイカーであふれてしまいました。

ダーラム大学での卒業式は毎日7回ほど、3日間続きます。卒業生たちはみんな黒いローブ(ガウン)を借りて卒業式(Congregation)にのぞみます。ローブの下には黒っぽい服を着ることになっていますが、僕の(大阪出身の)友人は赤いはかまを着て卒業式に出席しました。関西パワーはダーラムにも健在ですね。(ちなみに僕もめーさんも恵花も奈良)

<写真:お城での卒業式に行進>

ダーラム大学は四角い帽子をかぶらないので、よくアメリカでやるように帽子をみんなで投げたりできません。正式には帽子があることになっているのですが、レンタル屋さんでは扱っていません。これは、ダーラムは風が強いから・・・ではなく、たんにみんなの頭の大きさが違って貸し出すのがややこしい、というのが理由だそうです。

帽子がない代わりに(?)ローブにはフード(Hood)がついています。科目と学位によって色・形・材料が違い、文系は白黒、理系は紫黒、博士号は赤、その他合わせて10種類あります。しかも人工の毛皮しか使っていないようです。これは昔、動物愛好家の学生が卒業式をボイコットしたからでしょうか?

教授たちは自分の母校のローブを着ます。マイ・ローブを持っている人もいますが、学生のころお金がなくて買えなかった人、持ってくるのを忘れた人は卒業式30分前にレンタル屋さんに駆け込みます。僕の教授によると、そこにはイギリス全大学のローブが一式そろっていて、その中から好きな大学を選ぶのです。ローブを見ただけで出身校が分かるというのは、ナンバープレートを見ただけで車の新しさが分かり、話しただけでその人の階級が分かる、イギリスっぽいシステムですね。

<写真:最後に苦しい3年間を共に過ごしてきた同級生と記念写真>

卒業式では学長の Sir Peter Ustinov(アガサクリスティーのポアロにも出演したらしい有名な元俳優)のユーモアの詰まったお話が聞けます。去年は3回ほど友人の卒業式に出席しましたが、毎回微妙に違っていて何度聞いてもおもしろかったです。

一度、めーさんと恵花を連れて卒業式に入ったところ、恵花の魅力がなせるわざでしょうか(親ばか?)、学長の目にとまり、スピーチに登場しました。

「僕は毎回同じ話をしなければいけない。ここにおられる先生方は毎年20回以上同じ話を聞いて同じ所で笑わなければならないからさぞかし大変だろう。それにしてもあの後ろに座っている赤ちゃん(恵花のこと)もなかなかすごい。いつ僕のつまらないジョークに飽きるかとヒヤヒヤしているが、泣きもせずじっと耐えてくれている。(笑)」

・・・しばらくして恵花が泣きはじめたのは言うまでもありません。
 

あきべえ


◆めっせーじ◆
引越しました。新しい住所は です。
タイトルも変え、ダーラムのグリーティングカードも送れるようになり
ました。どうぞご利用ください。来週はリンクを充実させていきます。

◆あきべえのお気に入り名言◆
幸福は借り物であって頂き物ではない。ユダヤの諺

◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:在英8年。ダーラム大学院で物理の勉強中。クリスチャン。
めーさん:あきべえの妻。再来週に両親が来るので楽しみ・
恵花(あやか):20ヶ月。冷蔵庫を自分で開け、食べ物をあさる!?
ダーラム:イギリス北部の小さな大学街。世界遺産の大聖堂とお城あり。


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あきべえ

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