あきべえの、
(^-^)なコラム日記!
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なつかしの英国寄宿学校 〜寮生活〜

「恵花が2歩だけ歩いたの!それに階段も一人で上れるようになったか ら目が離せなくって。」と弾んだ声のめーさんから電話がありました。 日本への一時帰国もはや3週間目。一人ダーラムに残された僕はいろい ろな人にお世話になり(=料理をしてもらい)ながらかろうじて食いつ ないでいます。知らない間にどんどん成長している恵花、1週間後の再 開が楽しみです。

めーさんと恵花は日本に一時帰国。9月13日まで帰ってきません。 恵花のいる時は荒れ放題のフラットも、ちょっとずつ奇麗になって きています。先週末も1日中片づけをしていました。すると、高校 時代の写真と手紙が出てき、甘く、苦しく、なつかしい、いろいろ な出来事を思い出しました。

さて、前回に続くあきべえ回想録。僕が通っていた(住んでいた?)高 校の“寮”についてです。

映画「今を生きる」にでてきた寮を思い浮かべてくれると、雰囲気がつ かみやすいと思います。ただ、学校が中高一貫校だったので、寮には中 学3年生から高校2年生までがいました。(注:イギリスでは中学は5 年間、高校は2年間、ちなみに大学は3年間です)

このなかで一番偉いのは、なんといっても最上級生。“偉い”だけあっ てただ単に威張っているだけでなく、最年少組の面倒を見なくてはいけ ない duty(義務)がありました。たとえば、寮には“勉強時間”とい うものがあり、その時にみんなが静かに勉強しているかどうか監督する という duty。“睡眠時間”にみんなが静かに寝ているか、“掃除時間” にみんながちゃんと掃除をしているかどうか監督する duty がありまし た。

どうしても言うことを聞かないわんぱくな男の子には罰を与える権限も ありました。たとえば、「“芸者”についてのエッセイを1000字、来週 までに提出するように!」というふうにです。この他にもいろいろな権 限があり、食堂で並んでいる列の先頭に割り込んだり、食後の片づけを 最年少組にさせたりという具合です。

このように、寮にもちょっとした“階級社会”があったわけです。ほう っておくと職権を乱用して年下をいじめる学生も出てきそうですが、幸 いにも僕の寮ではいじめはありませんでした。これというのもひとえに 寮監さんのおかげだと思っています。彼がいたからこそ、寮の雰囲気は 和み、ロンドンにミュージカルを見に行ったり、オクスフォードにパン トしに行ったり、ウェールズでキャンプしたりと、みんなで楽しい寮生 活が遅れました。

寮監さん(House Master)”はただの管理人のことではなく、寮に住 み込みの先生で、その名の示す通り、寮のトップでもあります。僕たち の House Master は英語(日本でいうと国語?)の先生で、55歳ぐらい の“いいおじちゃん”でした。

典型的なイギリス老紳士である彼(と彼の妻)は僕たちの面倒を非常に よく見てくれ、寮に暮らす僕たちにとっては、親のような存在でした。 ちゃんと、しつけもしてくれました。たとえばこんな具合に・・・

ある時、ディナーへの招待状を郵便で受け取りました。差出人はなんと House Master!

「毎日顔をあわせるのに、なんでわざわざ郵便で?」と思っていると、 招待状と一緒に小さな紙切れが。そこには、

「招待状を受け取ったら、返事を書くのがマナーです。最近はちゃんと した返事も書けない人が増えてきています。これは正式な返事の書き方 を練習するいい機会です。どのように書いたら良いのか分からない人は 私に聞きに来るように。」とありました。国語の先生らしいでしょう? 身についたかどうかは別にして(笑)、僕たちがマナーある紳士になる ようにとのしつけです。

・・・このように、厳しくも暖かいしつけ(子育てのテーマですね。自 分で書いてて頭が痛いです。)を受けた苦しくも実りある寮生活でした。

もちろんディナーは愛情の詰まったおいしい家庭料理でした。 本当においしかったです、念のため。

あきべえ




◆めっせーじ◆
大学院の様子も書いて欲しいとのリクエストがあったので、“回想 録”にはなりませんが、近いうちにまとまったものを書かせてもら おうと思います。メールありがとうございます!
◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:在英7年。ダーラム大学院で勉強中。クリスチャン。
めーさん:もと奈良市役所のおねえさん。後1週間で帰ってくる!
恵花(あやか):11ヶ月。上の3本目の歯が生える!
ダーラム:イギリス北部の小さな大学街。世界遺産の大聖堂あり。

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あきべえ

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