あきべえの、
(^-^)なコラム日記!
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なつかしの英国寄宿学校 〜学校生活〜

とうとう9月。夏の間ヨーロッパ旅行に行ったりホームステイをし ていた帝京生も帰ってきました。ダーラムにも、来月にはあふれん ばかりの新入生がやってきます。学部生にとって、3ヶ月の長い夏 休みもようやく終わろうとしています。今年の夏休みは1週間しか とらなかった僕、長い休みが懐かしい・・・(涙)

めーさんと恵花は日本に一時帰国。9月13日まで帰ってきません。 恵花のいる時は荒れ放題のフラットも、ちょっとずつ奇麗になって きています。先週末も1日中片づけをしていました。すると、高校 時代の写真と手紙が出てき、甘く、苦しく、なつかしい、いろいろ な出来事を思い出しました。

ということで、今回はイギリスの寄宿学校(boarding school)に ついての回想録を書こうと思います。

バークハムステッド男子校。僕が行っていた寄宿学校で、ロンドン から国鉄電車で30分ほどの小さな街にあります。両親の住んでいた ロンドンから通う事もできましたが、英語力をつけるために寮に入 りました。

「アメリカに住んでいたんだから英語はできたんでしょう?」と良 く言われますが、5歳ぐらいの時だったので日本に帰ったとたんに すぐ忘れました。インドネシアでは日本人学校に通っていたので、 友達とは日本語、運転手や女中さんとはインドネシア語で話してい ました。そういうわけで英語力はごく平均的な高校生並みでしたの で始めは泣きたくなるほど苦労しました。

学校にはもちろん制服があり、ネクタイの色を見るだけで運動ので きる人・頭の良い人・監督生などの区別ができるようになっていま した。この、すごくイギリス的で、しかも下手をすれば生徒差別に つながるかもしれない制度も上手い具合に働いていました。それは、 生徒達自身に「特別なネクタイがもらえるにこしたことはないが、 なかったらないで、べつに卑屈になる必要もないし、気にもならな い。」というイギリスならではの土壌があったからだと思います。

学校では毎朝礼拝がありました。その時はクリスチャンでもなく、 英語も分からない僕にとってはつまらなくてしょうがない時間でし た。しかも学校のない日曜日にまで礼拝に行かねばなりませんでし た!これに憤りを感じていた僕はほぼ毎回、祈っているふりをして 寝ていました。神様、ごめんなさいね。

なんにしても、苦い思い出はたくさんある学校ですが、あの時の試 練をなくして今の僕はいないと断言できます。そんな、色々なこと を教えてくれた学校でした。

ダーラム大学に入って初めて知りましたが、寄宿学校は“お金持ち のインテリ坊ちゃんが通う学校”というふうに思われているそうで す。ちなみに僕の父親は、“転勤者特別待遇”という制度を使って 会社に授業料の半分を見てもらったそうなので、こんな僕もちょっ とだけ親孝行をしたことになりますね。

だから僕を誘拐してもそんなにお金はでませんよ、念のため。
あきべえ



◆めっせーじ◆
懐かしい思い出について書かせてもらいました。雰囲気が伝わった かどうかわからないけれど、今度は寄宿学校の寮での生活について ちょっと書いてみようと思います。よろしくお願いします。
◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:在英7年。ダーラム大学院で勉強中。クリスチャン。
めーさん:昨年結婚し、妻となる。今日、奈良市役所をやめた!
恵花(あやか):11ヶ月。伝い歩きOK。
ダーラム:イギリス北部の小さな大学街。世界遺産の大聖堂あり。

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あきべえ

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