あきべえの、
(^-^)なコラム日記!
眼球の傷をすんなり治した不評のNHS
7月4〜11日は NHS (National Health Service) Week でした。
NHSとは国営の医療保険制度で、16歳以上の国民のNHS病院での一般
治療は無料というシステムです。1948年、戦後まもなくして発足し
たNHSは50年たった今、ヨーロッパ一大きな組織だそうです。[1]
残念ながら旅行者には適用されませんが、僕のように1年以上イギ
リスに滞在する人はNHSに入り、無料の治療を受けることができま
す。[2]
ということで、先週病院のお世話になりました。ある朝、学部に出
かける前に歯を磨いていると、目が突然痛み出しました。僕には
“好きな時にあくびができる”という特技(?)があるので、あく
びをしてごみを洗い流そうとしました。しかし効き目なく、代わり
に1時間ぐらい水で目を洗いました。それでも痛みは止まらなく、
目を開けるのさえできなくなってしまいました。そしてついに、病
院嫌いの僕もめーさんに連れられてお医者さんのお世話になりに行
ったというわけです。
病院の受付のおじちゃんに眼科はどこかと聞くと、「眼科は予約を
入れた人しか治療は受けられないから、あんたは緊急(Emergency)
病棟に行かないとだめだよ。」と言って、電気自動車に乗っけて連
れて行ってくれました。長い廊下をスーっと進んでエレベーターで
グーンと下がって緊急病棟に行くと、いましたいました。明らかに
骨折した人、腕から血が出ている人、と見るのも痛ましい人々が落
ち着いた様子で治療の順番を待っていました。僕はそこで、友人が
火傷した時に「病院で5時間も待たされた」と言っていたのを思い
出し、めーさんと恵花の3人で憂うつに(落ち着いて!?)順番が
来るのを待っていました。でも僕は運が良かったのか、ちょうど寝
かかった1時間後に名前を呼ばれました。
行ってみると、お医者さんは若い女の人で、結構長い時間をかけて
目にごみが入っていないことを確認してくれました。「ごみがみつ
からないから多分眼球に傷が入っていると思うの。」と言って、黄
色い色素の入った目薬を挿してくれました。傷のある場所が色で染
まるらしく、いつか色素で染色体に色をつける実験をしたのを思い
出しながら「やっぱり僕は根っからの科学者なんだなぁ」なんて思
っていました。案の定、目には傷があって、「看護婦さんに薬を持
って来させるから待っててね。」と言われて待っていると、体格の
いいおじちゃんが目に塗るクリーム持って来たからちょっとびっく
り。薬は“目薬のような、目に塗るクリーム(?)”で、もちろん
無料でした。
≪写真:前日にこの海岸で遊んだのが原因だと思われます。でもなぜ1日たってから目が痛くなるのか?≫
「3ヶ月も待たないと治療してくれない」とか「治療がいいかげん
だ」と、イギリス人の間でもいろいろと不評の絶えないNHSですが、
今回の治療や応対は十分満足。ちゃんと次の日には目が開くように
なりました。僕は一人では目薬の挿せない人なので、めーさんに1
日3回、1週間もお世話になりました。昼間にはわざわざ学部まで
目薬をしにきてくれて感謝のしようがありません。
終わってみると、今回の事件は「あなたは、兄弟の目にあるおが屑
は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気がつかないのか。」
[3]という聖書の言葉を妙に身近に感じた出来事でした。
あきべえ
参考:
[1] Your NHS Homepage
[2] 地球の暮らし方1 イギリス’98〜’99年版 308ページ
[3] ルカによる福音書 6:41&マタイ7:3
◆追加情報◆
00.06.14. イギリスで働く外国人看護婦の数が過去最高(昨年より48%増)に達したそうです。国別の内分けは、南アフリカ(1460人)、オーストラリア(1166人)、フィリピン(1052人)、ニュージーランド(461人)、フィンランド(279人)、スペイン(213人)となっているそうです。(BBC)
◆人名・地名の紹介◆
あきべえ:在英7年。ダーラム大学院で勉強中。クリスチャン。
めーさん:昨年結婚し、妻となる。もと奈良市役所のおねえさん。
恵花(あやか):10ヶ月。絵本のページをめくれるようなる。
ダーラム:イギリス北部の小さな大学街。世界遺産の大聖堂あり。
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