あきべえの、
(^-^)なコラム日記!
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イギリス的な引越しで気をつけること

≪写真:ダンボールで遊んだりするからかたずかない。≫

あきべえ一家が引っ越しました。

海外に住んでいるせいか、それとも単に学生だからか、イギリスに来て から毎年数回の引越しを経験してきたわけですが、今回は1番大掛かり な引越しでした。3週間たった今も部屋の中にダンボールが転がってい ます。

以前住んでいた2DKフラットは、新しくて大聖堂が眺めが奇麗だったの で非常に気に入っていましたが、不動産屋さんを通して借りていたこと もあって家賃が350ポンド(6万円)と少々高め。研究室まで徒歩50分 もかかっていました。今回移った2DKフラットは大学の家族寮。少し古 くて家賃も270ポンドと少々安い程度なので、始めは引っ越そうかどうか 迷っていました。しかし徒歩で研究室まで20分、街まで5分、教会まで 4分。ご飯時になると中国・インド料理の匂いが(イギリス料理の匂い は?)どこからともなくし、耳を澄ませばアラビック音楽が聞こえてく る。将来自分でお店やさんを開こうと心ひそかに願っているめーさんは 「世界中の料理をマスターするチャンス!」と意気込む。で、「それじ ゃぁ」ということで引越しに踏み切りました。

≪写真:眺めが良かった前のフラット。真ん中には大聖堂が見える。≫

始めは2人で1週間ほどかけてぼちぼち荷物を運ぶことにしていました が、引越しの日が近づき、無念にも僕とめーさんが風邪で弱りはててし まいました。そこで金曜日になって、急きょ15人ほどの友人に「あした 空いてる?」と電話して、忙しいなか手伝いに来てもらうことになりま した。

ところが!鍵をもらいに大学に行くと

「新しい冷蔵庫とベッドがまだ来てないから来週の月曜日にしてね」

と一方的に引越しの延期を宣告されました。ねばったすえ一度は引き返 したものの、30分後*えらいひと*に電話して

「明日は週末で、何十人もの友人に引越しを手伝ってもらうことになっ ている。この日を逃すと僕たちだけでは荷物の運びようがない。せめて 一部屋だけでも荷物置きのために使わせてもらえないか。そうすれば取 り合えず荷物だけ明日移動してもらうことができる。」

と頼み込んで、なんとかOKをもらい、土曜日の引越しにこぎつけました。

当日手伝ってくれた人は日本人を始め、イギリス人、ドイツ人、スイス 人、韓国人、イラン人、インド人、カナダ人。車を出してくれた人、洗 濯機などを始めとする重い荷物を運んでくれた人、寒い中荷物を見てい てくれた人、1日中恵花の面倒を見てくれた人・・・。僕の結婚前の引 越しは車1台ですんでたのに、今回はなんと4台の車で3往復もしてし まいました。買ったもの、預かっているもの、譲り受けたもの、借りて るもの、拾ったもの・・・。いったいどこからこれだけの物がわいてき たのか、申し訳ないほどの荷物の量でした。皆さんの暖かい親切には心 より感謝します。

大学の家族寮は営利目的でない(もしくは僕たち学生を信用している! ?)せいか、不動産の時とは比べものにならないほど手続きが簡単。た とえば前のフラットの付属家具リストには「カーペット・アラーム・ボ イラー・電気の傘(lightshade)・備付け洋服棚」など56品目について こと細かく書かれてあったのに対し、家族寮の方にはボイラーもカーペ ットもカーテンも載っていません。デポジットや家賃支払も2・3日の 遅れはおおめに見てくれるというカジュアルな(ダーラム的な)雰囲気 の中での契約(contract)を結ぶわけです。

ただ、その契約がカジュ